Re:Public on Web

広島大学文化サークル連合の公式オンラインジャーナルです。

映画研究会

Cinéma du réel 2024報告

2024年度のベルリン国際映画祭は、パレスチナ虐殺に反対する映画作家たちの怒りに正面から向き合えない中で開催されたことにより、世界中から多くの批判が殺到したことが印象的だろう。その中で、とりわけ授賞式(CET 2月24日)において受賞者たち(マティ・…

アニメーションの現在地点: 新潟国際アニメーション映画祭2024からAnimeJapan 2024まで

2024年も1月下旬のロッテルダム国際映画祭を皮切りに、2-3月から世界各地で本格的に国際映画祭が開催されるようになる。2月には世界三大映画祭の一つであるベルリン国際映画祭が開催され、大波乱をもたらしながら様々な形で注目されたことが言えるだろう(…

第24回東京フィルメックス

2023年、東京フィルメックスは三年間にわたる東京国際映画祭との同時開催を停止し、当初から続いていた11月下旬(19-26日)で開催した。本記事は、フィルメックスに参加した文化サークル連合映画専門記者による簡単な報告である。 開催に至るまで そもそも…

第36回東京国際映画祭報告

釜山国際映画祭から帰国し、一週間足らずで10月23日から11月1日まで開催された第36回東京国際映画祭に参加することになった。そのようなわけで、今年も文化サークル連合に所属する映画専門記者の報告を簡単にお届けする。 同じ月に2度も映画祭に対面参加する…

釜山国際映画祭訪問記(後編:5日目から最終日まで)

※釜山国際映画祭訪問記、本記事では後半(5日目から最終日まで)をお届けする。 五日目 この日から二日間にかけて今年度の三大映画祭(ベルリン、ベネチア、カンヌ)の最高賞受賞作品を見ていくことになる。しかしその前に、まずは一本目にこの作品のために…

釜山国際映画祭訪問記(前編:前哨戦から4日目まで)

愚かにも新型コロナウイルス対策の一環で5月から感染症対策が五類に移行した。しかしこのことが、海外渡航の本格解禁という一種の光明をもたらしたのもまた事実である。本記事はこれを利用して、海外映画祭への対面参加を初めて行った映画専門の記者の報告を…

『リタ・アゼヴェード・ゴメス監督小特集―「上演する映画」を巡って―』を開催します。

大変お待たせしました。2023年夏の映画研究会の上映企画開催のご案内です。 『リタ・アゼヴェード・ゴメス監督監督小特集―「上演する映画」を巡って―』 2023年8月25〜26日 場所:横川シネマ(JR横川駅徒歩3分) 8月25日(金) 19時ー 『ポルトガルの女(A Port…

ベルリン国際映画祭2023+Cinéma du réel報告

2023年の映画祭シーズンもいよいよ1月下旬のロッテルダム国際映画祭からスタートした。その中で2月から3月にかけて、世界三大絵映画祭の一つであるベルリン国際映画祭及び、実験映画祭であるCinema du reelが開催された。本記事では二つの映画祭にオンライン…

2022年:第35回東京国際映画祭+第23回東京フィルメックス 報告

2022年度も東京国際映画祭と東京フィルメックスが同時開催された。2021年度から銀座、日比谷、有楽町エリアに移転し、さらに2022年に丸の内エリアも追加して上映規模を拡大した東京国際映画祭は10月24日から11月2日、有楽町朝日ホールでの上映という良き伝統…

TIFF2021(第34回東京国際映画祭)+TOKYO FILMeX2021(第22回東京フィルメックス)参加報告

昨年に引き続き、今年度も東京国際映画祭と東京フィルメックスが同時開催された2021年。しかも前者に至っては実に20年以上ぶりにディレクターの交代(矢田部吉彦氏から市山尚三前東京フィルメックスプログラミング・ディレクターに交代)、さらに六本木から…

【映研】 ジャック・リヴェット、没5年の今

現在アンスティチュ・フランセ東京にて『批評月間』特集の第3回目の特集が開催されている。(https://www.institutfrancais.jp/tokyo/agenda/cinema202103120418/)第3回目となる今回は2020年に新体制を迎えたカイエ・ドゥ・シネマの新編集長マルコス・ウザ…

広島大学映画研究会×アテネ・フランセ文化センター 協力企画 映画『突然失礼致します!』+製作監修による2020特別セレクション 開催のご案内

広島大学映画研究会とアテネ・フランセ文化センターの共同協力企画として、映画『突然失礼いたします!』の特別試写会を、2021年1月11日に東広島市芸術文化ホールくらら小ホールにて開催いたします。以下簡略なコメントを掲載します。 2020年に製作された、…

2020年前期を振り返る:映画研究会編

2020年度前半を振り返って(映画研究会) ⚪︎新型コロナウイルスの影響もあり四月以降、大学現地でほとんど活動をすることができず、また緊急事態宣言の発布で一時期映画館に通うことすらもできなかったため、今年の前半はオンラインによる映画配信に頼ってい…

【映画研究会】『ラブライブ!と弁証法』報告記事

今更ながら新歓上映会企画の報告記事をば! 4月10日、映画『ラブライブ!The School Idol Movie』上映後に『ラブライブ!と弁証法』と題し、十数分程度の短い提起を行わせていただきました。 ☟当日資料はコチラ(ネタバレ注意)☟ drive.google.com ラブライ…

【映画研究会】ゆかたまつり上映企画のお知らせ!

6月30日(日)に広島大学西条キャンパスで行われる「ゆかたまつり」にて、映画研究会は映画上映企画を行います! 今回は広島大学図書館で借りることのできる映画を上映! 図書館や権利元の方々のご協力で無償上映にすることができました! 広大図書館には…

新歓企画のお知らせ!

2019年度の文サ連加盟サークル・新入生歓迎企画の一覧です! 4/10(水) @総合科学部K304教室映画研究会企画「ラブライブ The School Idol Movie」上映会 4/12(金) @総合科学部K207教室社会科学研究会企画「マルクス・『資本論』のエッセンス」学習会 4/23(火)…

広島大学第67回大学祭にて映画研究会主催の自主上映会やります!(2)宣伝編

(1)で堅苦しい挨拶を乗せてしまったのですが改めて今回の企画の概要について簡単に紹介します。 内容としては映画界の巨匠ジャン・リュック・ゴダールの特集上映会です。ジャン・リュック・ゴダール監督は1930年生まれのフランスの映画監督で「勝手に…

広島大学第67回大学祭にて、映研主催の自主上映会やります! (1)挨拶編

広島大学名画座2018~ハローゴダール~ 開催に寄せて 今映画界は多くの問題と闘っています。 映画の総興行収入は、昨年度過去二番目に高い数字を出しました。今年は第71回カンヌ国際映画祭で「万引き家族」が最高賞を受賞し、「劇場版コード・ブルー」が久々…

月刊シナリオ8月号に掲載されました

以前本ブログでも紹介した映画研究会の『「ガキ帝国悪たれ戦争」の上映許可を求める署名活動』への賛同書 hirodai-bunsa.hatenablog.com が無事に『月刊シナリオ8月号』に掲載されました! シナリオ 2018年 08 月号 [雑誌] 出版社/メーカー: 日本シナリオ作…

【映研】『万引き家族』感想

年金、倒産寸前のクリーニング屋でのパート、土方、JKリフレ、万引き、そして親に捨てられた子供。必要に迫られてともに暮らす人々に、絆と言えるものがあるか、家族や社会とは何なのか問いかける作品。 「必要に迫られる」ということが、すぐには人を追い込…

日本シナリオ作家協会主催『「ガキ帝国悪たれ戦争」上映許可を求める署名活動』への賛同書

日本シナリオ作家協会主催『「ガキ帝国悪たれ戦争」上映許可を求める署名活動』への賛同書 広島大学映画研究会 日本シナリオ作家協会会員の皆様、2018年1月からの連続特集上映会「脚本で見る日本映画史~名作からカルトまで~」の開催、大変お疲れ様です。 …

5/24誓約書問題説明会スライド

5月24日に行った誓約書問題説明会のスライドです。参加された方はありがとうございました。 副代表(映画研究会)からは日本シナリオ作家協会の呼び掛ける『ガキ帝国 悪たれ戦争』の上映許可を求める署名運動に協力し、署名とともに送付した賛同書が月刊シナリ…