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広島大学文化サークル連合の公式ブログです。

【4/8-4/19】シールアンケート&申し入れの結果報告

みなさんこんにちは。文化サークル連合です。
私たちは4/8から4/19にかけて、総合科学部周辺でシールアンケートを実施しました。協力してくださった全ての皆様、ありがとうございました。

短期間で200弱も集まったアンケート

約10日間、昼休みの間だけの実施でしたが、集まった数はなんと200前後。これは非常に大きな数です。多くの学生の課外活動に向けた想い、関心を直接聞くことができ、文化サークル連合としてますます学生主体のサークル活動とそれに向けた運動をつくろうという思いを新たにしました。

アンケートへの回答内容

結果は以下の通りです。

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 全体を通して、今の大学が行なっていることに対する反対の意見が賛成を大きく上回りました。以下、それぞれの項目に関して、アンケート募集中に筆者がうけた印象を紹介します。

①規制は強く支援は弱かったため、サークルが大量消滅
・ほとんど満場一致で「おかしい」とのこと。「反対する人(潰れても良いという人)いるんですか?」という反応もちらほら。

掲示板の数が半分以下になってしまったことに
・撤去に反対が大多数。「あってもなくてもどちらでも良い」「あったときのことがわからないから」賛成・どちらとも言えない、という新入生らしい声も。コロナ禍では対面での勧誘が難しい分せめて掲示の機会があったほうが良い、ということ、この掲示板を撤去するために200万円かかっていることを追加情報として伝えると、ほとんどが反対に。

③サークル助成金は過去最低、一方でサークル棟に電子ロック設置
・反対が大多数。サークル棟に自由に出入りできる状態をみんな望んでいるものなのだと実感しました。もちろん「防犯のためにはあったほうが良いのではないか」という意見もありました。なお、サークル助成金は過去最低なのに電子ロック設置には400万円かかっている、ということを伝えると、だいたいが反対、もしくは予算の使い方がおかしいという反応でした。「電子ロック自体はあったほうが良いが、予算の使い方がおかしい」ということで賛成とも反対とも言わない立場の人もいました。個人的には、防犯のためには電子ロックはあったほうが良いのではないかという意見がそれなりに出てくると思っていたので、一番意外だった結果になります。

④総合科学部・大学会館の教室を利用できないことについて
・反対が大多数。最初は「感染拡大防止のために使わないほうが良い」という意見で反対に票を投じていたものの、「対面授業では使っているし、対策をすれば使えるはずだと自分は思っている」と話をしたら「それはそうですね」と賛成に票を変えた人がいたことが一番印象的でした。対面授業では使えるが、サークル活動のための貸し出しは未定、という優先順位の差に違和感を覚えている人が多かった印象です。

アンケート結果に基づいて4/23申し入れ

こうした結果を受けて、4/23に大学に申し入れに行きました。

昨年一年度を通して、課外活動の再開に向けた申し入れに行きましたが、実のある対応では全然なく、それどころか自分たちの申し入れに対して堂々と「お帰り下さい」と発言する職員もいました(前学活リーダーのT)。文化サークル連合は一貫して「再開に向けた議論をサークルと大学との間でするべきだということは自分たちだけが考えているものではない」「自分たち(文化サークル連合)に対応していると考えるのではなくて、全学生の課外活動を再開したいという思いに応えるつもりで回答してほしい」と主張してきましたが、対応は変わりませんでした。

ですが、今回は200近い学生の声が集まったことによって、大学もさすがに結果報告とアンケート内容にもとづく質問書を受け取らざるを得ませんでした。こうした変化を可能にしたのは、学生一般の不満と、それを具体的に目に見える形に集約し、しっかりと大学に意思表示した成果にほかなりません

学生の問題を解決するための「結集軸」を

今、広島大学の個人個人の学生、個々のサークルはそれぞれ、自分の問題としてコロナ禍の中で悩んでいること、不満を感じていることがあると思います。そうしたなかから、個人個人や個々のサークル単位で大学に働きかけたり問い合わせたりすることをやっている人もいると思います。ですが私は、多くの人が集まり、どうしていくのが良いかと知恵を出し合い、そしてそれぞれの人間関係を伝ってどんどんこの運動を広げていこうと取り組むことによって、より広く、効果的に、かつ明確な方向性をもって課外活動の再開に向けた議論を進めることができると思うのです。

今の広島大学では、学生が集まるそうした「結集軸」になるような団体や連合体の力が弱いというのが現状です

だからこそ、問い合わせはどうしても個人的なかたちでしかやるほかない、ということにもなっています。

周囲の不満を引き受けて立つような結集軸が存在しないことは不幸なことです。なぜなら、そうしたものがないと、自分の不満(例えば、対面で授業や課外活動をしたい、活動がないなかでどう部会を開けば良いのかわからない…といった問題)は、実は他の人や他のサークルと共通の不満なのに、それをあくまで「自分(たち)だけの問題」として抱え込んでしまうことになります。また、その悩みを周囲に相談することも解決を期待することもできず、絶望的な日々を過ごすことになってしまっているという悲惨な状態を助長してしまっているということにもなるのではないでしょうか。忘れてはならないのは、私たちは全員「コロナ禍とその下での大学の対応」とどう向き合って生活するかという巨大な一つの問題に直面しているということです。

しかし、そんなことはもう終わりにしたい!問題が共通しているのであれば、共通して問題解決に向けて動くこともできるはずです。自分たちは、そうした思いを持っているすべての学生に応えるために、そしてそうした理不尽な悩みを強いるような、学生の話に真剣に取り組まない今の大学の仕組みを本当に変えるために、これまでアンケートや申し入れを続けてきましたし、これからも続けていくつもりです。

不満を単なる不平不満をこぼすだけや憂さ晴らしに終わらせないためには、多くの学生やサークルが集まって議論していく空間・団体が絶対に必要です。そして究極的には、そのようなサークル間での話し合いや「どうしていくべきか?」という議論が、コロナの有無に関わらず常態化し、何か問題が起こった時にはすぐに相談し協力して取り組むことができるようにしていくことが何よりも重要です。これを私たちは「サークル自治」と呼んで目指しています。

感染拡大と活動再開、両立するためにこそ行動を

コロナ禍での大学主導の対応は、大学が「学生のため」にあるものではないことをはっきりさせました。それどころか、コロナ禍の中でも大学が行う行事のためには学生が動員されてきたのです。2020年の11月に、広島大学はOB・OGを対面で招く「ホームカミングデー」を実施しました。そこには手伝いというかたちで参加していた学生もいました。当時、課外活動はまだ再開されていなかったのに、ですよ!

課外活動問題に関して「どうすれば感染対策を取りつつ最大限再開できるか、サークルと大学との間で調整して話し合うべき」だと要求してきたのに、それを突っぱねてきて、かわりに大学が一元的に対策基準を設定し、それを学生に守らせるようにするという方針でやってきた結果がこれです。感染対策第一だから一貫して誰にも厳しくやっているというわけではないのです。越智学長が、対面授業は「強い要望があるから」実施するといいつつ、課外活動は停止していたことは記憶に新しいですが、それとも共通する問題だと思います。

自分たちは、サークル間で協力し、議論し合うことでサークル全体のためになるようなことを考え、それを実行していく空間をつくることを目指します。しかし、それは同時に、そこで話し合った学生のためになる内容を妨げるような大学の方針に、それがどうしてダメなのか理由をはっきりさせつつしっかりと反対していくこととセットでなければ、本当にそれを実現することはできません。そのことがコロナ禍の中ではっきりとしたと思います。

すべての広島大学の学生、サークルの皆さん。コロナ禍で交流が少ない中でも、私たちは決して無責任に感染拡大を招くような振る舞いを目立っておこなわずやってきたはずです。とりわけ2020年度を通して、感染対策と課外活動を両立させるために何とかできないかと苦心してきたサークルがいくつもあったことを聞いています。こうした責任ある態度をとってきた私たち学生には、自分たち主導での再開を主張することができるだけの説得力があります。文化サークル連合はそのための当局交渉の先頭に立ち、広島大学の学生文化をこれからも切り開いていきます。

ぜひ一緒に申し入れ行動をやっていきましょう!