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広島大学文化サークル連合の公式オンラインジャーナルです。

広島大学憲章・行動規範に対する申し入れ

2月17日、広島大学憲章及び行動規範について文化サークル連合として申し入れを行いました。大学として正式に回答するということになりましたが、回答期限は2月末までとしていたにも関わらず、二回の催促を経ても4月1日現在まで回答がない状態です。

(大学憲章・行動規範はこちらから→ 理念・ビジョン | 広島大学

私たちが問題にしている広島大学憲章・行動規範は、大学のホームページのトップにも掲載されているほどまでに押し出されているものですが、その制定過程はほとんど明らかにされず、学生や教職員に対する意向調査もなく、一方的に制定されたものです。

行動規範の4には「社会に対する透明かつ公正な説明責任」がうたわれています。しかしながら、この行動規範そのものの制定過程が不透明で公正な説明責任も果たされていないのです。

それにも関わらずこの行動規範には、3・「法令等の遵守」として、「学内諸規則の遵守」を広島大学の全構成員に課しています。つまりは、大学自身は「社会に対する透明かつ公正な説明責任」という行動規範を自ら破りながら、学生や教職員には一方的な決定に従え、というダブルスタンダードになっているということです。

また、この行動規範の1は「人権と多様性の尊重」とありますが、広島大学は今まで一切、広島弁護士会にも認められた私たちに対する人権侵害について、謝罪等を行ったことはありません。

今回の申し入れは、このめちゃくちゃな大学憲章・行動規範の制定・運用に対して、その経緯と内実を明らかにし、学生・教職員からの信を問うように求め、文サ連への人権侵害について改めて謝罪を求めるものです。

大学憲章という大学における憲法に位置するような内容でさえ、全学的な承認さえなく一方的に決定されてしまうことを容認すれば、なんでも大学側が決定したことを押し付けられ、学生の権利は皆無の状態になってしまいます。

すでに広島大学はこの間、ターム制導入や学長再選の無制限化、アリゾナ州立大学の誘致、法学部の広島市への移転、課外活動への顧問必須化等々、大きなことから小さなことまで独断で推し進めてきました。コロナ禍において得手勝手に進められてきた課外活動規制は多くの課外活動を消滅・衰退に追いやりましたが、それだけでなく、学生生活全体が得手勝手に大学の都合で変更されるという事態になってきています。

大学憲章・行動規範の問題は、その美名のもとで、学生・教職員を無視して大学側が一方的に物事を推し進めていくことの問題性を明白にするものです。学内外問わず、ぜひ多くの方に注目していただきたいと思います。

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大学憲章・行動規範に対する申し入れ